社長(仮)の日記

1㎜、1g、1bitだけ気持ちが楽になるお話し

今でも忘れられない、人手不足を解消した信じられないような不思議なお話し。

どうも、genseiです。
ここ最近、人員不足に悩んでいると言った話しを良く耳にします。
という私も、その現場のど真ん中で仕事をしているのですが・・・。
わたしは、今、
某大手飲食店にて働いています。
複数の店舗を管轄する役職です。
そう、だから今、事件は目の前で、現場で起こり巻くっており、危機感を肌で感じざるを得ない環境下にいます。
飲食店は、空前の人員不足に見舞われており、人が集まらずやむ無く店をたたむことだって、珍しいことではありません。

そこで、今から実際に人員不足を解消したお話しを実体験をもとに紹介させて頂きます。
今でも忘れられない不思議な体験をさせて貰いました。
今でも、あの時の記憶は、自分の原点であり、宝物です。
ただ、一般的な話しとは、少し現実離れした話しと捉えられるかもしれません。色々と対策を打ってみて、成果が上がらない、人が増えないと、悩まれている方。万策尽きて、途方に暮れかけている方は、なんらかのヒントになるかもです。



ある日のこと、店長からこんな相談を受けました。
深刻な人員不足に直面しており、先月ありとあらゆる募集媒体(確か合計6社)に掲載しても、募集の反応は0件だった。
さらに、過去1年遡ってみても、募集の問い合わせは、たったの2件。
その2名も、面接すら来なかった。
一応、業界No.1で、知名度も抜群のはずの、この飲食店にも関わらずです。
これには実際、店を取り巻く環境にも原因があると思います。
近隣の高校がアルバイト禁止。
近くに大学がなく、ほとんどの高校生が卒業と同時に県外に引っ越してしまう。
特に若いイメージがあるこの飲食店では、シニア世代の確保も難しい状況下。


ここで質問をさせて下さい。
あなたなら、この店長にどんなアドバイスをして、人を増やさせますか?

1:アルバイトから紹介をしてもらう!
2:人が集まる場所に行ってスカウトをする!
3:そもそも、店長のコミュニケーション能力が低いのが原因。研修が必要だ!
4:店舗環境を整える。働き易い環境を作る!
5:店長を交代させる!

まぁ、こんなもんですかね。


先ずは、
1のアルバイトからの紹介に関して。
そもそも、紹介もなにも、在籍が5名しかおらず、そのほとんどが就職を諦めた、もうすぐ30歳のおじさんな方達。知り合いも県外で働いており、紹介する対象がいない。もう、親か爺ちゃん、ばあちゃん位しか紹介出来ない人達ばかり。
ただ、試しに紹介金制度を設けたこともありました。1名紹介で3万円!
破格だと思います。10人で30万円get!を謳い文句に!
ただ、結果虚しく反応は0人でした・・・。
2のスカウト作戦。
これも実行しました。駅前、学校、店の前で自前の募集チラシを手に勧誘!これも、在籍が店長も含めてほとんどがおじさん。若者に、一緒に働きませんか?と言った所で、逆効果だったかな・・・。
3のコミュニケーションに関して。これに関しては、この店長は、いつも笑顔で、優しく、皆に好かれるタイプ。実際、以前配属されていた店舗でもスタッフとの雰囲気、関係性もよく、問題はここでは無いと判断。
4の店舗環境に関して。
これは、確かに問題があるように見えたので、時間とお金をかけて、店舗内、スタッフの休憩室を清掃、さらに壁紙 も新規張り替え!
さぁ、来い!と待ち構えるも、反応無し。
そうだよね、紹介が難しい店舗なので、いくら働き易い環境を整えたとしてもね、紹介そのものが出来ない!でもとりあえずは、店が綺麗になったから良しとしておこう。
5の店長交代。これに関しては、私の意思に反しており却下!


こんな感じで、ありとあらゆる対策を打ち続けてきましたが、結果伴わず。

万策尽きるとはこのこと。

再度、質問です。
あなたなら、目の前の店長になんとアドバイスしますか?




ここからが、本題。
先ずは、私が考えたこと。
今までやってきたことが、間違っていた。
だから募集反応が無かったんだと結論付けよう。
仮にこれから同じ取り組みをしたとしても、同じ結果になる可能性が高い。つまり、1年間で1人も採用出来ないと言うこと。
だから、新しいアイデアを試してみよう!

・・・と、
頭で分かっていても、アイデアは全く出てこないのが現実。

ギブアップか。。
悔しいが、諦めるか・・・

・・・

私は、最終的な答えとして、近隣の店舗からフォローする体制を整えることを店長に提案することと決めた。隣の店舗は、近くに大学もあり、人も集まり易い環境なので、隣の店舗で人を増やして、ヘルプに頼ると言う答えに達した。
何とも腑に落ちない答えだが、万策尽きた私は、仕方ないと言う答えを持ったまま、店長に伝えるべく店舗を訪問することとした。

店まで行く足取りは重く、赤信号を待ちわびながら、ゆっくりと歩いた。
いつもより重たく冷たい店の扉をこじ開ける。
すると、店長の元気な挨拶が飛んでくる「おはようございます!あれから、また学校の前でチラシ配ってみたんですよ!以前は、下校時だったじゃないですか。今回は、早起きして登校前に勧誘してみました!生徒がこのチラシを教室内まで持って行った筈、もう教室内は、話題独占ですよ!ただ、何度か試したけど相変わらず反応無いんですよね~。ただ諦めてませんよ!今は、別のアイディアを考え中です。」

その時、思いました。「ギブアップ」「諦める」なんて、この店長の前で言える訳無いって!助けてあげたい!まだ店長は、諦めてない!きっとなんとかなる!と。
そう確信した瞬間でした。

私は、少し外の空気を吸いたくなり、店の前で大きく深呼吸。
よく観察して見ると店の前は、綺麗な小川が流れていて、小さな魚が楽しそうに戯れている。さらに小川の土手には、綺麗な花が咲いていて、とてものどかな雰囲気。人員不足の問題なんて、全く関係ないだろう目の前の世界。

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そして、後ろを振り返ると、煌々と近代的な建築物に埋め込まれたように潜んでいる店舗。それはそれで、美しいとも思える。

しばらくして、仕事に戻ろうと生暖かい店の扉を開けようとした瞬間あることに気が付いた。
店の横にある花壇にゴミがひとつ落ちている。よく見てみると店の前にも空き缶やビニールのゴミが。
なんで、こんなに?
さっきまで、無かったような気がしたが・・・。
思わず店長を呼び、理由を聞く。
いや、今日の朝、掃除したんですよ。ちょうど隣が公園じゃないですか、心無い方達がこの花壇にゴミを捨てて行くんです。もうきりがないんです。

この瞬間、答えが出たと確信した!

分かった。人が来ない原因は、これだ!
ここは、狭い、閉鎖的な町。
アルバイトの応募をする前に必ず一度は、店の外観、雰囲気を見に来たはず。もしくは、思い出せたはず。
この現実は、飲食店としては、印象が悪すぎる。最悪だ。

たまたま、応募して面接まで来た人も来なかったんじゃない、皆、店の前まで来て引き返していたんだ!

店長と一緒にゴミを拾いあげた後、店長に以下のことを提案。

店の目の前を綺麗にしよう!
具体的に言うと、ゴミがひとつも落ちてない様に毎日清掃しよう!
ただ、四六時中見張っておくことも難しい。

店の前に見張りを置くしか手段は無いのか・・・。看板か?

いや、待てよ。
ひとつ手段があるぞ。
店の目の前の小川には、ゴミが捨てられていない。
と言うことは・・・
花壇を花一面で埋め尽くせば、誰もゴミを捨てないんじゃないか!

実際、店長も半信半疑でしたが、その勢いのまま、店長と一緒に近くの花屋で苗を購入。
確かパンジーだったかな。
そして、花壇を満開に演出。
目の前の小川に咲く花が思わず見とれる位の華やかさになった。

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そして、次の日からその花壇にゴミを捨てる人は、居なくなり
店 の前のゴミもなくなったとさ。


おわり


じゃなくて、
肝心の人が増えたか?と言う問題でした?。


つづき、

それから1ヵ月が経過。
店長から突然の電話。
アルバイトの応募が止まりません!と。
そして、この1ヵ月で5名も採用出来ました!という報告。
応募が突然増えた理由が、全く分からないという店長の反応。
それもその筈。ここ1年間アルバイトの採用0名の店。
驚きと嬉しさをなんて表現したら良いのか分からない様子。


突然、募集が増えた理由は私にも分からないが、ただ、あの時花を植えて以来、店の外観が華やかになったことだけは確かな事実。


花と人員確保が直接的に結び付いたかは、分かりません。
偶然かもしれません。

ただ、何故だか、
そうであって欲しいと、私は思いたい。
そして、こう信じたい。
健気に咲く満開の花達に、みんな誘われたんだと。


後日談。
それから、半年で、10名近く採用することに成功。売上もそれから1年間、毎月一度も前年比を割ることなく伸ばし続けたというオマケつき。

名言と思って発した言葉も、伝える人とタイミングを間違えると、何も伝わらない。むしろ逆効果。 あと、だいたいが思い返せば、名言でも何でもない。

どうも、genseiです。

先月、家族と旅行に行った日のこと。
何故か、我が家が旅行に行くと台風がつきまとう。
台風が2つ連続で直撃したこともあれば、かわしたと思いきやリバースしての直撃にも見舞われたことも・・・。

今年も案の定、期待通り?の台風発生。
確か20号だったかな。
名前は、シマロン。
名前だけだと、とても美味しそう。
調べた結果は、フィリピン語で「野生の牛」。
日本語で直訳した際の、このネーミングセンス。
もっと良い名前、他にもあったろ。。


話し変わりますが、
遠い昔、台風の名前は、アメリカの「米軍合同台風警報センター」なる部署が台風の名前を決めていたみたいです。
奥さんや彼女、好きな女性の名前が勝手につけられていたようですね。

・・・を踏まえての。


もう毎年毎年、台風を発注してしまう我が家。
統計を取ると、誰でもない、
どうやら私が台風を召喚していると判明。

雨風を呼ぶ男。gensei。

生まれた時代と生まれた国が違っていれば、神扱いされてたのに!

まっ、それはさておき。

台風が向かってる最中、旅行に向かう我が家族。
こうも毎年台風がつきまとうのには、何か理由があると考えたわたし・・・。

そうだ!
確か台風には、女性の名前が多かったと聞いたことがある。

そして、移動中の車内で沈んだ雰囲気を晴らすべく嫁に一言。
「台風って女性の名前から来てるんだって。やっぱり、良い男は、女性が放って置かないのかな~。モテる男は辛いわ~。」

嫁、完全にシカト。

ダメだ完全に伝える人、そして、タイミングを完全に間違えた。。。

〈教訓〉
名言と思って発した言葉も、伝える人とタイミングを間違えると、何も伝わらない。むしろ逆効果。
あと、だいたいが思い返せば、名言でも何でもない。


〈ここら少し真面目なお話し〉
物事は、考え方次第、捉え方次第でほとんどの出来事を肯定的に楽しく解釈できるものです。
台風をひとつ例に出しましたが、私なりの解釈で悪天候もまた楽しい旅行の思い出になりました。

辛い、楽しくない、悩みとかは、本来は、形として存在しません。
目の前の現象をどう解釈して、どう捉えたか、そして、どういった言葉をその現象に対して付けたか、ただそれだけのことです。

現象は、ただの現象。
それにどんな名前をつけるかは皆の自由。
悲しいと思えば悲しくもあり、
楽しいと思えば楽しくもある。
どちらを選択するかは、自由。

私は、楽しく毎日を送りたいので、楽しく、可笑しくなる選択肢を選ぶようにしています。

今日は、ここまで。
ありがとうございました。